#081 シルクの天然染
Found MUJI青山では現在、カンボジアのシルクの天然染の布を販売しております。
内戦の影響で消滅しかけていたカンボジアの伝統的な絹織物の復興に取り組む森本喜久男氏との出会いによって生まれたこのシリーズ。 伝統織物の復興に端を発したその活動は、その担い手である農村部の貧困家庭の女性たちの自立・生活支援へと拡大し、さらには織物素材を自給し、担い手たちの暮らしを支える場としての「森」の再生と、その森と暮らしていくための「知恵」を甦らせ、活用していく「新しい村」づくりへと発展しています。
このシルクのシリーズは、養蚕から糸繰り、括り、染色などの工程を、全て現地の村で手作業で行っています。染料の原料となるのは、木の樹皮や、椰子の実、バナナの葉、虫の巣などの天然素材。多彩な色とシルクのなめらかな風合いを、是非お手に取ってご覧下さい。
また、天然染の技術を取り入れたエジプトオーガニックコットンタオルを11月24日から販売いたします。花を出荷した後に残るバラの茎、家具の製造時に発生する木の端材、中身を取り出した後の椰子の殻。繊細な色の違いは、媒染や温度の差によって生まれます。毎日の生活に欠かせないタオルに、天然染シリーズを取り入れてみてはいかがでしょうか。