#140 パトゥのライン
外は日差しが照りつけているのに、機場の床はひんやり涼しい。
扉と窓をはずした半戸外の機場からガッシャンガッシャンとシャットルの飛ぶ音が響いています。みな、素足で織機のペダルをふみ、顔の前に垂れている引き手を引いては足をふみ換えてをリズムよく繰り返しています。左右に移動するシャットルから緯糸が引き出され、みるみるうちに生地が織りあがっていきます。音が静かになると、細かいラインつくりの作業がはじまりました。経糸数本おきに、ハトメうちに巻かれた緯糸を巻きつけるように織り込み、独特の柄模様に仕上げていきます。パトゥの上下に幅10cmほど入ったこのラインはパトゥの特徴で、遠くからでも目立つようにと赤やオレンジなど暖色系の配色で構成されています。このラインのデザインは多様で、配色が変わると雰囲気もがらっとかわり、見ているだけでも楽しくなります。
織りあげた後のフリンジ仕上げは、女性たちの仕事。おしゃべりしながらもさくさく手が動いてフリンジができあがっていました。
『India』開催中
開催期間:2013年10月25日(金)~ 12月12日(木)まで
開催店舗:有楽町/池袋西武/自由が丘/グランフロント大阪/神戸BAL/MUJIキャナルシティ博多/テラスモール湘南/Found MUJI 青山