#260 ミルクマン
家庭に牛乳配達をする人をイギリスでは、ミルクマンと呼びます。ミルクマンは、ストライプの制服を身に着け、毎朝各家庭に牛乳瓶を届けます。そして、その日のうちに空き瓶を回収するという一連の流れは、第一次世界大戦後にはじまりました。
各家庭の玄関先には、専用のミルクボトルラックが置かれ、翌日に配達してもらいたい牛乳瓶の本数をミルクマンにお知らせします。翌日にはその本数が配達されるという原始的なやりとりですが、家庭とミルクマンの間に密かな会話が生まれているかのようです。
近年では、流通の進化とプラスチック素材の進出により、ミルクマンの減少と共にガラスの牛乳瓶を見かけることは非常に少なくなっています。