#327 竹製品の職人
自宅の一部が仕事場となることも多く、竹製品の職人たちは家族親戚など少人数で集まり、作業をします。我々は、安徽省芜湖市(あんきしょうぶこし)の職人たちを訪ねました。そこで出会った地元の熟練した職人達は、皆六十歳を過ぎても現役です。そうした職人でも、大きいものとなると、二人でひと月に作れるかごの数は四十個ほどです。昔は必要な時に、必要な分だけ作られていた竹製品。今はこれに変わる安価なものが出回り、生産数やその必要性は減っています。世界中の職人たちがそうしているように、彼らもまた伝統の灯が消えぬよう、最善を尽くしています。
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