#030 日光下駄
日光市 / 栃木県
「江戸時代の人の『草履を歩きやすいものに』という気持ちが、草履の下に下駄をつけるというアイデアに繋がりました。下の方が広い歯びらきになっているため、履いたときの安定性が良く、実用的で見た目にも美しい伝統の一品です。」
無印良品 宇都宮インターパークビレッジ 三和 祐太
日光下駄は、日光山の神域境内の履物としてつくりだされました。江戸時代神域境内に入る僧侶や参拝者は、草履に木の台をつけた「御免下駄」に履きかえたそうです。
竹の子の皮で編み込んだ草履表を、麻紐で桐の台木に縫い付けていきます。コの字型の台木が特徴的ですが、歩きやすいよう普通の下駄の形にしたものや女性向けのものもつくられ、愛用されるようになりました。