#101 日本の布をめぐる旅 10

琉球絣

琉球王朝時代に東南アジア、インド方面から伝わったとされる琉球絣。柄の数は600種もあり「クジリゴーシ」「ゴーマーイー」等、ひとつひとつに沖縄らしい柄名と意味のついた幾何学模様が特長です。その中でも琉球舞踊に使われる織物には、大胆な絣の柄が採用されています。大きな柄になればなるほど織り上げるときに絣の柄を合わせていく作業は大変です。くくりの作業は「ナナカシー」の糸がくくれるようになったら一人前と言われるほど熟練した腕が必要とされます。工房では、何種類もの琉球絣を織っていますが、舞踊に使われる織物には高い技術が必要とされるめ、90歳になるおばあさんが現役で絣を織り続けています。普段は手に触れることのない舞踊の琉球絣、大胆で繊細な手仕事の中に沖縄らしさがたくさんつまっています。

琉球絣
生地売り/約幅38x10cm毎 ※青山店限定 税込1500円