#109 Found MUJI 信州 春

自然豊かな日本には、各地域ごとの四季折々の暮らし、それぞれの季節に寄り添った生活の営みがあります。

長野県松本市の無印良品松本パルコ店では、「食」をテーマに春・夏・秋・冬と季節毎のワークショップを開催し、信州の文化やものづくりを見つめる活動をはじめました。松本市を拠点とする木工作家三谷龍二さんにご協力いただき、信州ならではの良い「モノ」「コト」を探します。

第一回目となる春は「スープとスプーン」。
4月19・20日、新緑が芽吹きはじめた松本市郊外の牛伏川のほとりにて、三谷龍二さん指導のもと、手づくりで木を削ってスプーンをつくり、出来上がったスプーンで、地元の食材がたっぷり入ったスープをいただきます。このスープは、オカズデザインさんが松本の地元の食材でつくったもの。スープだけでなく、サラダやお肉料理までコースで楽しめるという豪華なメニュー。ご参加いただいた皆様にも信州の旬の味わいは大好評でした。
朝、川のほとりで、水の音をBGMにもくもくと木を削るのは参加者の皆さんには初めての経験。時間を忘れて黙々と作業に没頭していくようでした。そしてお腹がすいた頃に、完成した世界にひとつだけのスプーンを使っていただくスープの味わいは格別。感動的な美味しさだったに違いありません。手づくりらしく、出来上がったスプーンのひとつひとつにはご参加いただいた方々の個性が出ていて、どれも素敵でした。作られている様を間近で見ていると、その道具がとても愛おしく感じられます。

場所、使った道具、食事の味、このワークショップの全てが信州でしか体験できない貴重なもの。行程の全てが信州の豊かさを気づかせてくれました。モノだけでなく、豊かに暮らすヒントは、松本という土地を愛し暮らしている三谷さんだからこそ導いてくださったものでした。
その土地ならではの暮らしの道具や食材など、日本の各地にスポットを当てて、自然と寄り添う暮らしをテーマに信州という土地に目を向け、このFound MUJI 信州はこの春からスタートします。今後も、夏•秋•冬と季節ごとに展開していきます。

どうぞご期待ください。