工場で通い箱として使われている帆布のバスケット。軽くて丈夫な帆布をスチールで補強を施したバスケットは、木や金属の箱が主流だった時代には画期的な道具でした。
1921年に創業したこのキャンバスバスケットのメーカーは、ボストンに工場を備えています。
大西洋に面し、古くから漁業や工業、炭坑業のある街ボストン。土地柄、造船に使われる帆布が、入手しやすく、炭鉱で石炭を運搬するバッグがつくられました。それらは漁船で魚を、縫製工場で布を、ホテルではシーツを運ぶなど、需要に合わせて多くの用途が見出され、様々なかたちやサイズのバスケットが生産されています。
かなりの力仕事となるスチールと帆布の加工。スチールを曲げ、溶接して頑丈なフレームをつくり、縫製した帆布を被せフレームごと縫い付けます。