#348 ミラーワーク

生地のほつれや穴を埋める


- 小さく砕いた鏡を布に縫い付ける-

インド最西端のグジャラート州カッチ地方に伝わるミラーワークは、穴の空いてしまった生地を補修する役割を担い、光を反射させる意味から魔除として、さらには広大な砂漠地帯での自分の位置を示す目印になった、ともいわれています。現地の家々には、民族衣装 サリーや衣類以外の布にもミラーワークが施された布地を見かけます。 鏡を布に縫い付け、周囲をかがるといった手間のかかる刺繍技法は、母から娘へ、脈々と受け継がれています。