#016 手書きと量売り
店の人と対話して買うときは、あらかじめ印字された情報はいらない。
フランスではとにかく辛抱強く列に並びました。人気のお店はいつでも長蛇の列。
しかし、自分の番がまわってくると、とても丁寧に親身になって対応してくれます。
チーズ店では、いくつかの質問に答えると、好みに合ったチーズを見つけ出し、味見をさせてくれました。
そうして満足して商品を買うと、待っていたときのイライラはどこかに吹き飛んでしまいました。
誰とも会話せずパッケージの文字情報を見て商品を選ぶことに慣れてしまっています。
たっぷり待ってでも、売る人と買う人が対話して商品を選ぶ。効率や合理性だけを追求しない、省略することのできない醍醐味とは何かを知っている。
こういうところがフランスの粋ですね。