#161 信州 春「スープとスプーン」

"木を刃物で彫る気持ち良さを体験していただこうと、スプーンづくりをしました。コリコリと木を削っていると、それだけに没頭して夢中になれる。それだけでも十分気持ちのいいことですが、それを自然の中でするともっと楽しいのではないか。牛伏川の上流にあるとっておきの場所に出かけました。"

牛伏川上流は、大正期フランス式の階段状の砂防工事が成され、国の重要文化財に指定されていることを知っている人はあまりいない。川辺には炉があって、スプーンづくりの傍らで信州の春野菜をふんだんに使ったスープがコトコト。少し足を延ばせば自然が感じられるのが、信州のいいところ、と三谷さんは言います。

場所:牛伏川上流
料理:オカズデザイン

三谷龍二さんのウォールナットの七寸皿

"食事会などの取り皿として、つくり続けている木器です。お肉だって、サラダだって、何でも載せて使っていますが、直径が21センチ(七寸)あるので、オリーブオイルやソースを豆皿に入れ、それを脇に添えて使うこともできる。陶磁器に比べて軽いので、立食パーティーのような時には、持っていても負担を感じないところが使いやすい気がします。"

※文中の" "内は、三谷龍二さんの文章からの引用です。