エストニアは、広大な森林を持つ国です。うっそうとした森の中でトウヒやアスペンに交じって育つパインは、高さ35mほどに生長したものを伐採し、木材として利用します。パイン材は丈夫で耐久性が高いことから、かごの素材としてもよく使われます。
パイン材でかごを作るには、まず薄く削って「チップ」にする必要があります。チップの作り方は2種類あり、どちらを使うかは作るかごによって異なります。
小さめのかごには、薄く細い「スプリント」というチップが必要です。パインを四つ割りにし、適度な幅を持たせて縦にスライスしてから、0.8ミリほどの厚みで削っていきます。「ベニア」はスプリントよりも幅広のチップで、パインの幹(樹幹)を直接 削って作ります。ベニヤの作成には多くの労力が必要ですが、スプリントよりも丈夫なので大きめのかごに適しています。エストニアは、広大な森林を持つ国です。
スプリント
ベニア