#123 梅農家を訪ねました
6月中旬、和歌山県紀州の梅の季節は収穫期も最盛期を迎えていました。農家の方々に梅の木の農法を聞きました。
「先祖代々、引き継いだ梅の木を引き継ぎ、のこしていくこと。その方法として有機農法に踏み切りました。」
「園地と地域をこの有機農法で盛り上げていきたい。そうして成った梅の実の味は、梅酒や梅ジュースで特に違いが感じられるはず。」
「単純に自然体なことを選択しただけ。その結果、梅の木自身が力強くなってきた。」
農家さんそれぞれの思考ですが、梅の一大産地に甘えはなく、梅のこと、園地と産地のことを大切に考え実行されています。
そして「なにより梅の、本来の味を楽しむことができる。木も人も、動植物は体に吸収するものに素直に育つ。例えば、人の活動の源は食べること。その食べ物で体調、体質、気質まで変化してくるもの。梅の木も当然そうで、園地の環境、土壌、その年の気候、そして農家の仕事により枝振り、梅の実の成りと味わい、そして木の存続に大きな違いがでてくる。」と、いずれの農家さんも言われていました。
梅は春の観梅からはじまり、梅酒や梅ジュース仕込みから、梅干しの仕込みと移り変わってきています。仕込みから楽しみ、夏の暑さ対策に活用されるたり、昔より暮らしにとても結びつきが深いのが梅です。
そして、農家さんの仕事は、来年の収穫に向けて始まっています。
Found MUJIでは、これからも梅のことと園地の活動を継続してご紹介していきます。
そうして梅や園地、日本の食文化の継承につながる取り組みをしていきます。
過去に訪れた記事もぜひお読みください。
#110 紀州梅の産地を訪ねました
#115 旬の恵み、産地の恵み