コラム
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#318 益子焼(栃木県・益子町)
関東平野の北東部に位置する益子町。田畑の広がる平野の背後には雨巻山や芳賀富士などの山々が見えます。 7世紀ごろから作られていた須恵器(陶質土器)は一度は廃れたものの、江戸時代末期から再び作陶されるようになりました。砂気が多く粘性の低い...
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#317 益子、萬古、砥部、萩
世界の国々と比べてみても全国各地に産地が分布しており、その特徴や趣も多種多様な焼き物の国、日本。日本の焼き物の歴史は古く、遡れば縄文土器の時代から各地で土器づくりが行われてきました。やがて中国や朝鮮半島から製陶技術が伝えられたことによ...
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#316 米を食べる
鴨の炊き込みご飯、たこのリゾットなど、レストランのメニューには米料理が数多く並びます。 また、料理の付け合わせとしても提供される米。野菜や貝の出汁で炊かれていて、ほんのり味が染みこんでいます。付け合わせのご飯は、テラコッタ製の口の広い...
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#315 原毛色のスロー
リスボンから車で3時間程度の内陸の小さな集落『マンテイガス』。 この地域には、長年羊飼いが住み、放牧をしていました。羊飼いは、強い日差しや夜の寒さから身を守るため、羊の毛でつくった織物を持ち歩いていたそうです。この手織物工場のすぐ近く...
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#314 緑のワイン
ポルトガル北部のミーニョ地方で作られるワイン『ヴィーニョ ヴェルデ』。 緑(若い)のワインと呼ばれるこのワインは、そもそも作り手が自分たちで飲むために作っていたお酒でした。 畑の真ん中で自分たちの食べる野菜を作り、その畑の周りに『ヴィ...
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#313 カルド・ヴェルデ
ポルトガルの人々にとって、味噌汁のような存在の「ソッパ(スープ)」。いろいろな具材を用いた様々なソッパがありますが、そのなかでも定番のソッパが「カルド・ヴェルデ(緑のスープ)」です。ケールの葉がたっぷり入った文字通り緑色のスープには、...
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#312 ガラオン
エスプレッソ1/4とミルクが3/4が入ったミルクコーヒー『ガラオン』。朝ご飯やお茶の時間に、パンやお菓子と一緒に飲まれています。朝の市場では、働いている人もお客さんも皆ガラオンで一服しています。肉厚で取っ手のついたグラスで提供されています。
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#311 アルミやステンレスの食器
街の食堂でよく使われている、金属の鍋や皿。煮込み料理やリゾット、サラダまで色々な料理に使われています。また、家庭用として、パンの表面をカリッと焼くだけのブリキの道具があります。使い込まれ細かい傷が付いた皿や鍋は、飾らない料理が盛られて...
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#310 Portugal
都市部を抜けると緩やかな丘陵地が広がり、その斜面に沿うように家々が立ち並んでいます。 総じて温暖な気候と言われているポルトガルですが、南北に長い地形のため、大西洋に面した地域と 内陸部では、気候に違いがあります。沿岸部では新鮮な魚が捕...
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#309 バンダニ
インドの古語、サンスクリット語で、絞り染のことを「バンダニ」と呼びます。 バンダニはインドの古くから使われている技法で、民族衣装のサリーにもよく見られます。一つ一つ手作業で丁寧に絞り、染めていきます。 女性が家事の合間に絞り作業を行い...
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#308 キルト
砂漠地帯で暮らす人々は、ブンガとよばれる牛の糞と水で作られた家に住んでいます。家の中には水を汲むための真鍮の水瓶やキルトが土間に積み上げられています。砂漠の遊牧民の女性たちによって作られるキルト。砂ぼこりから守るために、家具にかけたり...
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#307 Found MUJIのお買い得祭
Found MUJIでは、これまで販売したFound MUJIの一部商品をお求めやすい価格で販売しています。いくつもの工程を重ねてつくられる久留米絣のキッチンファブリック、300年以上前から続く佐賀の手すき和紙、 帆布のバスケットをは...
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#306 グジャラート州の手仕事
インド北西に位置するグジャラート州。砂漠も多く、そこで暮らす人々にとっては糸も布も貴重なものであり、簡単に手に入るものではありません。限られた材料を無駄なく利用し、 大切な布はどんな端切れも上手に生かし、使い切ります。生活に使うもの、...
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#305 ウィローのかごの使われ方
ウィローの品種、処理方法、編み方などの組み合わせにより、ウィローのかごのバリエーションは無数にあります。日常使いのかごは、型崩れを防ぐため細い枝で細かく編みます。耐久性を高めたり水回りで使う場合は、表皮を残すこともあります。長期栽培に...
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#304 エスパルト
エスパルトは、スペイン南部の郷土文化に深く根付いています。それは、エスパルトで作られた専用の道具に名前が付いていることにも表れています。たとえば、カタツムリを集めるためのかごは、単に「かご」ではなく「caracolera」(カタツムリ...
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#303 エスパルトのかご
エスパルトは、南ヨーロッパと北アフリカに自生する多年生植物です。何の変哲もない雑草に見えますが、細くて強靭なことから何世紀にもわたりさまざまな用途に使われてきました。岩だらけの荒地に自生し、いつでも必要なときに採取できるこの草は、この...