灰皿
愛煙家であった祖父の家にあったものを引き継いで、10年以上、自宅で灰皿として愛用してきましたが、ちょうど昨年新しい灰皿を購入したのを契機に、お休みしていた、恐らくシリンダキャップと思われる金物の機械部品です。両端の窪みがタバコを置いておくのにピッタリで、ずっしりとした質感や、工業的でアノニマスな風貌が好みで(当たり前ですが)愛用してきましたが、何より、それ自体だけでは何の機能も持たないものを、別の用途に転換すれば、ちゃんと機能すること、さらには却って、そのモノ自体への愛情もまた産まれることを僕に教えてくれたモノでもあります。祖父に感謝です。
直径:約7.5 × 高さ約4cm
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山田 遊 Yu Yamada
東京都出身。バイヤー、監修者。数々のショップの立ち上げや企画に携わる。
2013年6月「暮らしの専門店」が、エイ出版社より発売。