中国、宋時代の器のレプリカ
骨董品や工芸品をところ狭しと床において売っている潘家園という市場が北京にある。そこで二つで20元で買った。値切らないとダメだと言われていたために、まずは品定めして一つ20元と言われたので通り過ぎたら、後を追いかけてきて、二個で20元でいいと言われて買った。300円くらいだと思う。きれいなかたちをしていてアンティークに見せるために汚れまでつけてあった。
そのとき思ったのは、宋の時代から同じ土と同じ窯で未だにこのようなものがつくられているということだった。偽物と言えばそれまでだが、宋の時代のものと同じかたちの器を食卓に持って来れないかとひらめいた。実はこれと同じものをその前に台湾の骨董屋で2万円で買っていた。苦笑した。
これがFound MUJIの切っ掛けになった。これを今は窯元で無印良品のために量産してもらっている。
買った値段は安いが、無印良品にとっては価値が高いと思う。手放すのが惜しい逸品。
直径:約16.5cm(2個セット)
入札する
オークションは終了しました
深澤 直人 Naoto Fukasawa
工業デザイナー。ヨーロッパ、アジア、日本を代表するブランドのデザインやコンサルティングを手がける。無印良品アドバイザリーボード。