竹筆
職業柄、様々な繊維に興味が向きます。竹から作られる筆は、竹の繊維のシンプルな使い方に惹かれ、奈良や京都、大阪などに行く際に買い求めるようになりました。竹は日本をはじめ東洋に広く分布している身近な植物で、古くから様々な生活用品の素材になっていますが、竹筆は毛筆よりも歴史が古いとされているのもそのためかもしれません。職人さんが竹を一本一本、手仕事でたたいて作る柔らかい竹の穂先は工房ごとに異なります。しなやかで腰が強く、文字や文様を描くと、趣のある独特の「かすれ」が生まれるので、デザイン柄を書く時にも重宝しています。
全長:約31.5cm
毛足:約9.5cm
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眞田 岳彦 Takehiko Sanada
衣服造形家。衣服を通じて多くの地域の人々とアート・デザインプロジェクトを開催。伝統と芸術と人との豊かな暮らしのコミュニケーションの創出を行う。